研究目標

近年の研究は1つの領域だけでなく、複数の領域を取り入れることが重要となっています。当研究室では有機化学、無機化学を中心として、物理化学や情報化学も取り入れた研究を行っています。例えば、薬や化学製品を作る効率的な方法に関する研究は有機化学が中心となりますが、当研究室では無機化学や情報化学を取り入れて他ではできない研究を行うことを目指しています。また、ただ作成するだけではなく、作成した有機化合物・有機材料の蛍光を調べるなど物理化学からのアプローチも行うことも目標としています。

金属有機構造体(MOF)による研究

金属と有機物を混ぜると結晶性のたくさんの孔が空いた物質が作られ、金属有機構造体(Metal-Organic Frameworks, 通称MOF)と呼ばれる材料ができます。その孔の中に物質を閉じ込めることができるため最近非常に注目されていますが、当研究室では有機物を作るための触媒としての利用や、ガスの吸着材料としての利用を行っています。

副生成物を出さない触媒反応

金属(イリジウム)触媒を用いた余分な物質を出さない有機物の作成方法の開発に取り組んでいます。特にπ共役が拡張した化合物の合成方法の開発やキラルな化合物の効率的な作成方法の開発に取り組んでいます。π共役が拡張した化合物は蛍光など興味深い性質を示すことが多く、またキラルな化合物は薬理活性に影響をあたえるため厳密な作成が薬剤開発などで求められています。またこの作成方法に関して情報化学を利用した研究を行っています。

物性評価

合成した有機化合物はいくつかの興味深い性質を示すことがあります。例えば、蛍光などの光に関する性質を調べています。この物性の予測や結果の解析に情報化学を利用します。